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港湾用移動式クレーンシミュレーター(MHC)は、港湾ターミナル内を車輪で移動するクレーンの運転訓練を目的としています。レール上を走行するクレーンとは異なります。

多用途に使えることから、この種のクレーンは世界各地、特に比較的小規模な港で導入されています。本シミュレーターでは、コンテナ、パレット貨物、特殊コンテナ、一般貨物、ばら積み貨物の積込み・荷降ろしを訓練できます。

シミュレーション対象はリープヘルのLHM 550です。必要に応じてGottwaldなど、ほかの機種にも対応できます。

運転技能の向上

LSyMの港湾用移動式クレーンシミュレーター(MHC)には、高度な3Dグラフィックス技術とOpenSceneGraphを採用しています。没入感のある訓練環境を通じて、オペレーターは日常の荷役作業に必要な技能を磨き、実機の操作に備えることができます。

実機を使う場合に比べ、費用と危険を抑えながら、将来のオペレーターを体系的に育成することが主な目的です。

港湾用移動式クレーン 港湾用移動式クレーンとリーチスタッカー 港湾用移動式クレーンシミュレーターの画面

表示システム

  • リアルタイム生成の高品質な映像。
  • 3Dグラフィックス。
  • 実際の施設の画像を利用したテクスチャ。
  • 機械の運転パラメータを確認できる外部視点。
  • 立体視モード。
  • 機械の位置と運転パラメータを表示するヘッドアップディスプレイ(HUD)。

さまざまな作業環境での訓練

厚い雲による視界不良や暗い夜間など、実際の荷役に影響する状況を再現します。雨や強風はクレーンの物理的な挙動にも反映され、作業の難度が上がります。個別の訓練要件に応じて、新しい演習を追加することもできます。

気象条件

再現できる気象・視覚効果の例:

  • 晴天。
  • 雨と霧。
  • 日の出と影。
  • 水面への映り込み。

演習の種類

MHCでは、港湾で扱うコンテナや各種貨物の荷役作業を幅広く訓練できます。特定の要件に応じた新しい演習も追加できます。

主な演習は次の3分野です。

  • 標準的な20フィート・40フィートコンテナの積込みと荷降ろし。
  • パレット貨物、自動車、オーバーハイト貨物、一般貨物の積込みと荷降ろし。
  • グラブバケットを使うばら積み貨物の荷役。

指導員用コンソールの訓練記録

  • 日付。
  • 開始・終了時刻。
  • 所要時間。
  • 完了した演習。
  • 操作装置の使用記録。
  • 速度の記録。
  • 衝突の記録。
  • 危険な操作の記録。

演習の評価

演習ごとに評価に必要なデータを保存します。受講者は報告書で操作や指導員の所見を確認できます。表とグラフには、評価項目に加え、演習の番号、日付、完了までの時間などを表示します。

振り返り(デブリーフィング)

過去の演習を再生し、任意の視点から確認、巻き戻し、一時停止ができます。これにより、操作上の誤りを見つけて検討できます。指導員は受講者の演習記録を教材として使い、ほかの受講者に避けるべき誤りを示すこともできます。